業務内容
業務内容
「建柱工事ってどのような作業をするの?」
と、具体的にどのような土木工事かは
想像がつかないですよね。
こちらでは、私たちが行う
建柱工事についてご紹介いたします。
ぜひ、私たちの仕事を覗いてみてください。
建柱工事に欠かせない特殊車両が『穴掘建柱車(ポールマスター)』です。
穴掘建柱車は、通常のクレーン車とは異なり、クレーン機能に加えて、掘削用の『アースオーガー(掘削用ドリル)』を装備しています。
建柱工事は、穴掘建柱車などの大きな重機だけでなく、手のひらサイズの小さな道具も活躍します。その1つが電柱の垂直を確認するために使用する『下げ振り』です。
電柱を埋め戻す前に垂直を確認する『下げ振り確認』は、新人にとっての登竜門とされています。
また、現場によっては、電線を引っ張るバランスなどを考慮し、あえて傾けることも。その傾き具合を確認するためにも使用します。
電柱を建てるためにかかる時間は
地盤や埋設物などによって異なりますが
約半日程度です。
地下埋設物や上空の電線などが多ければ多いほど
より高度な経験と技術が求められます。
『穴掘建柱車』のクレーン機能を使用し、コンクリート製の電柱をトラックに積み込み、運搬します。電柱の運搬には許可が必要です。
建柱位置を掘削するために削岩機で舗装を破砕します。市街地では地中に上下水道などの埋設物が多いため、アースオーガーで掘削する前に、スコップなどで埋設物がないことを確認します。
埋設物がないことを確認後、穴掘建柱車のアウトリガーをしっかりと設置します。次に『アースオーガー』を使用して慎重に掘削。アースオーガーの羽根に土が載ってきたら、手元作業員の指示でアースオーガーを引き上げて土を落とし、再び掘削します。掘削の深さは電柱の長さの6分の1が基本です。経験豊富な職人は、アースオーガーを自分の手足のように操作して掘削します。
目標の深さまで掘削できたら、アースオーガーを格納し、クレーン車に切り替え。吊り上げ能力やバランスを考慮して、クレーンで電柱を吊り上げます。上空の電線や掘削した穴を壊さないように注意しながら、ゆっくりと電柱を差し込みます。
電柱を建てたら、位置や垂直加減などを入念にチェックし、埋め戻します。
電柱の傾斜や沈下を防ぐために『根枷ブロック』を設置します。電柱の長さや地盤の状況に応じて、根枷ブロックのサイズや取付けの深さが決まります。
掘削した土や砕石で上部まで埋め戻し、しっかりと締め固めを行います。地盤状況や土質に応じて、雨などで陥没しないように水締めを行う場合も。最後に『アスファルト舗装材』を使い、舗装を復旧します。
建柱後は周囲を清掃し、穴掘建柱工事の完了です。
丁寧な準備
アンテナや足場ボルトの取付けや電柱のジョイント部分などの下準備をしっかり行います。そうすることで、作業者が電柱に上って作業を行う際に集中できる環境を整えます。
熟練の高所作業
最初の下柱は掘削穴に立てられていますが、あえてしっかりと締め固めをしていません。その状態で柱の頂上に上り、作業を行います。風が吹き、地上高もある環境での作業は、作業手順だけでなく、身体の使い方や体重のかけ方などの習熟が必要不可欠です。もちろん、フルハーネス安全帯の使用など、安全面にも配慮を怠ることなく作業を行います。